北アフリカとコルビュジエ
20世紀を代表するスイス生まれのフランス人建築家コルビュジエ。
写真 wikipedia
1930年代に北アフリカを旅したコルビュジェ
カスバ と du M’Zabムサブの谷の建築からものすごく影響を受けた。
1931年にアルジェを、翌年の夏にM’Zabムサブの谷のオアシスを訪ねた。
カスバとは北アフリカの諸国にある城砦、また城壁で囲まれた区域のこと。そこにあるシンプルな家はイスラムの戒律を守った作りだそう、華美な飾りなくシンプルに、皆平等に。
当時既に有名な建築であったが、コルビュジェは1000年の文明を持つ場所を実際に訪れ衝撃を受けた。
順応性に富んだ装飾なしの建築物やハーモニーのある白の建築物などは無尽蔵のアイデアの資源となった、彼は決して模倣はしなく、インスピレーションを受けアイデアをもらいそこから彼の純粋主義、シンプルな建築に至ったのだ。それまではヨーロッパの建築は機能性より見た目、装飾を重視していたため、彼の構想は新しいエスプリだった。
写真 wikipedia
Le Corbusier – Albums d’Afrique du nord
絵も描き、彫刻家でもあった多才な彼が30年代にアルジェリアに滞在の際のデッサン集
写真引用
http://www.lapage.be/content/le-corbusier-albums-dafrique-du-nord
アルジェリアについて書いた散文詩のポエムPoésie sur Algerも書き、1951年に出版されている。
写真 http://indexgrafik.fr/le-corbusier-editions-1910-1965/
«Nous sommes en Afrique. Ce soleil, cet espace d’azur et d’eau, ces verdures ont entouré les restes de Salambô, les actes de Scipion et d’Annibal comme de Kheir-ed-dinn le Barbaresque. La mer, la chaîne d’Atlas et les monts de Kabylie déploient leurs fastes bleus. La terre est rouge. Les végétations sont de palmiers…»
太陽、、海、山脈、赤色をした土地、ヤシの木…コルビュジェの愛したアルジェリアの地。